【緊急レポート】ニチレイへのサイバー攻撃から見る企業が今確認すべき3つのリスク | PIPELINE株式会社
はじめに
2026年7月、食品大手ニチレイグループにおいてサイバー攻撃によるシステム障害が発生しました。
今回の事案では、冷蔵倉庫の入出庫業務や冷凍食品の出荷業務など、企業活動だけではなく社会インフラにも影響が及びました。
サイバー攻撃は、もはや「情報システム部門だけが対応する問題」ではありません。
一度システムが停止すれば、物流、製造、販売、取引先など、企業全体の事業継続に影響する可能性があります。
本レポートでは、ニチレイ事案をもとに、現在企業が警戒すべきサイバー攻撃の傾向と、今取り組むべき対策について解説します。
ニチレイ事案から見える現在のサイバー攻撃傾向
近年のサイバー攻撃では、攻撃者は企業内部へ侵入するために、まず外部から確認できる「攻撃の入口」を探します。
その対象となるのが、
インターネット公開サーバ
VPN機器
クラウド環境
Webサービス
管理されていない公開資産
グループ会社・関連会社の環境
などです。
攻撃者は企業より先に、自社の弱点を発見している可能性があります。
重要なのは、
「自社が管理している資産」ではなく、「攻撃者から見えている資産」を把握できているか
という点です。
企業が今確認すべき3つのリスク
1. 管理できていない外部公開資産
企業規模が大きくなるほど、
過去に公開したサーバ
利用停止したサービス
子会社・関連会社の環境
開発用環境
など、管理対象から漏れる資産が発生します。
これらは攻撃者にとって侵入口になる可能性があります。
対策
まず、自社がインターネット上でどのように見えているのかを把握することが重要です。
2. 脆弱性や設定不備の放置
攻撃者は新しい攻撃手法だけではなく、既知の脆弱性や設定ミスも継続的に狙っています。
しかし企業では、
「存在を把握していない資産」
「担当部署が不明なシステム」
に対して、十分な対応ができないケースがあります。
対策
継続的な監視により、リスクの早期発見と優先順位付けが必要です。
3. サプライチェーン全体のリスク
現在の企業活動では、自社だけでなく、
子会社
委託先
クラウドサービス
取引先システム
など、多くの外部環境と接続しています。
一つの弱点が、自社だけではなく取引先や顧客への影響につながる可能性があります。
対策
自社の境界だけではなく、関連する攻撃対象領域を把握することが重要です。
RiskSensorでできること
PIPELINEの「RiskSensor」は、攻撃者視点で企業の外部公開資産を調査し、サイバーリスクを可視化するプラットフォームです。
インシデント前にRiskSensorを導入していた場合
RiskSensorでは、
インターネット上に公開されている資産の把握
潜在的なリスクの発見
脆弱性や設定リスクの確認
継続的なリスク監視
を支援します。
「知らないうちに攻撃対象になっている状態」を減らし、企業が優先的に対応すべきリスクを把握できます。
インシデント発生後にRiskSensorを活用
サイバー攻撃発生後には、
どの資産が影響を受ける可能性があるか
外部から見えるリスクが残っていないか
復旧後に再発リスクがないか
を確認することが重要です。
RiskSensorは、平時だけではなく、インシデント後のリスク確認にも活用できます。
まとめ:攻撃されてからではなく、攻撃される前に備える
ニチレイ事案が示したように、サイバー攻撃は企業の情報資産だけではなく、事業そのものを停止させる可能性があります。
これから企業に求められるのは、 「攻撃を完全に防ぐこと」 だけではありません。
重要なのは、
攻撃者から見えるリスクを把握し、被害につながる可能性を事前に減らすこと です。
自社の攻撃対象領域を継続的に把握することが、事業継続を守る第一歩になります。
出典
当社グループでのシステム障害発生について(第1報) | 株式会社ニチレイ
ニチレイへの攻撃、ランサム集団「RansomHouse」が犯行声明 アスクルを攻撃したグループか - ITmedia NEWS
✦ さいごに
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
私たちPIPELINE株式会社は、私たちは、サイバーセキュリティと脅威情報(Threat Intelligence)を専門とする専門家集団として、
日々、現場でお客様とともに脅威に向き合っています。
「社内に専門チームがあっても、リソースが足りない」「どこから手をつけたら良いか分からない」「攻撃される前提で現実的に備えたい」
といったご相談は少なくありません。会社の規模に関係なく、守りが弱い部分を狙われやすいというのが今の状況です。
そして、社内だけで抱え込むことで、どうしても見落としが生まれやすくなります。
だからこそ、私たちは理想論ではなく、現場で役立つ方法に絞り、スモールスタートで手軽に始められる形をご提案しています。「できる範囲の一歩」でも、安全性は大きく変わります。
少しでも不安があれば、どうぞお気軽にご相談ください。最短でセキュリティ強化に繋げる方法を共に整えていきましょう。